第39回 読書会レポートー『本当に「読ん」でいるのか?』ー

第39回目は10名(うち初参加7名)での開催となりました。

日曜の部はありがたいことに毎回満席になるのですが、流行ってますね..インフルエンザ(泣)

「本屋に行く・人と話す・読書会に参加する」
これらも全て健康であってこそ出来ることなので、何事も優先すべきは健康じゃ。

皆さんも体調管理にはくれぐれもお気を付けください😨
と、3日前に体調不良だった、説得力のない私が言ってみる。

今日ご紹介頂いた本↓

失はれる物語/乙一

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。

経験ない危機的状況に陥った時、人はどうするか?
それを疑似体験するのが小説の1つの楽しみ方ですよね。

五感を失った夫と、それを支える妻。
妻の幸せを願うためにとった夫の決断が、あまりにも切ない。

コンビニ人間/村田 紗耶香

「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。

コンビニバイトで働き続ける主人公の女性は、当たり前のようにバイト生活を続ける。
周囲からはそれが異常な生活とみなされ、異質なものを見る目で彼女と接する。

普通
とは何か?

この本が芥川賞を受賞したのは、今の時代だからこそなんじゃないかな。

「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方/加藤 光一

気づいたら、部下や子供に、イライラしていませんか?本当は、イライラしたくないのに、なかなかやる気を感じられないと、ストレスが溜まっていませんか?断言します。そんなときに怒っても、逆効果にしかなりません。相手のやる気を引き出し、あなたのイライラを手放す。そして会社(チーム)の業績がアップする。「ほめる」だけで、そんなすばらしいことが起こるのです。これはすべて南部自動車学校で実際に起こったことばかりです。そしてあなたにも、必ず起こすことができます。

「褒めることが事故率低下に繋がる」というデータが実際に出ているというのが興味深い。

人を褒めることが上手な人は、周囲の観察力に長けていると思います
表面上ではないことを褒めたいと思えば思うほど、言葉が出てこない。

一方女性からはこんな意見がありました。
「何でもいいから褒めて欲しいです」

マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する/丸山 俊一

本格的に哲学を論じた著書が日本で異例の売れ行きを見せた“哲学界の新星”が来日。滞日記録をまとめて大好評となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を書籍化!あのガブリエルが、誰にでも分かる言葉で「戦後史」から「日本」まで語りつくす!彼が日本で感じた「壁」とは?フェイクニュース時代になぜ哲学が有効なのか?

今の時代に必要なこと。
それは「考える」こと。
そして考えるきっかけを与えてくれるのが哲学

たくさんの情報があるこの時代、「考える」行為はある意味アナログで遠回りなんだよな~。
そんなことを、ふと「考え」てしまったよ。

さよならは小さい声で/松浦 弥太郎

歳を取る美しさを教えてくれた人。
働く上で大切なことを語ってくれた人。
忘れられない思い出があるかつての恋人のこと。
人生で大切なことを、僕に教えてくれた、
心に残る「すてきなひとたち」

癒しを与えてくれる本。
そう紹介して頂きました。

優しくてやわらかい文章は、寝る前に読むとグッすり眠れるそうです。
読むアロマオイルですね。
癒しが不足している方は是非。


そもそも「本を読むとはどういうことか?」
紹介の流れでそんなお話になりました。

・全てのページを見終えることなのか?
・内容を覚えることなのか?
・アウトプットすることなのか?

「読む」行為、皆さんはどのようにお考えでしょうか?
話が哲学っぽい笑。

哲学と言えば、来月哲学をテーマにした読書会を開催することになりました📚
主催も私ではなく、哲学が好きな参加者の方にやって頂きます♬

皆さん楽しみにしておいてください(^^)

★本日の読書会の様子
ご参加頂いた皆さんありがとうございました(^^)/