第19回 読書会レポート 2018年6月9日(土)

第19回目の博多で読書会は、9名(うち初参加の方4名)で開催しました。

えっ、もう19回?
そんなにやったっけ?どっかで回数詐称してない?
と思いましたがまあ証拠写真も残っているのでたぶんあってる。

今日も色々な経歴を持った方々とお話することができました。
自然科学研究者・薬学部大学生・仕事を辞め大阪から福岡に来られた転職活動の方。

日常生活では中々出会わない人達が、本を1つのツールに集まって交流する。
なので毎回どんな話になるか分かりません(笑)。
それでも終わった後に「今日は来てよかったです!」「また開催楽しみにしてます!」と言って頂けると嬉しい訳で、調子に乗って何度も開催してしまうのが私の性分です。

 

今回ご紹介頂いた本↓


ご紹介頂いた本①
『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか? 』(プレジデント社)■高井 尚之

私が紹介した本です。
コメダ珈琲、皆さんご存知ですか?
本社の名古屋を中心に展開するカフェでしたが、今や店舗数ではスタバ・ドトールに続いて第3位なのです。

そして2年前の6月に東証一部上場。
今なお店舗数を拡大し続けているコメダの、何が心を惹きつけられるのか。
顧客の回転率・効率を気にしない方針・接客・地味に美味しいパンの秘密とは。
喫茶店の激戦区名古屋で天下を取ったコメダ経営の精神が分かります。

私は週3コメダに通うコメダーです。
いや、そんな言葉ないんですけどね。もうすぐ流行ると思いますよ。


 

 


 

ご紹介頂いた本②
『タタール人の砂漠』(岩波文庫)■ブッツァーティ

初参加のSさんに紹介頂いた本です。
さてさてこの小説、人にはやたらとおススメできる本ではないようです。
それは何故か。

Sさん、この本を読んだことがきっかけで勤めていた会社を辞められたそうです。
!?
人生に影響を与えた本はたくさんありますが、そこまで大きく行動を変えた本はないですね。

少しの安定と社会的欲求を満たしてくれるだけの毎日に「このままでいいのか?」と誰しも考えることはあるはずです。
砂漠のように無法地帯に一人取り残された人生を浮かべてしまった方、読めば何かが変わるかも


 

 


ご紹介頂いた本③
『Wait, What?(ウェイト、ホワット?)ハーバード発、成功を導く「5つの質問」』(ハーパーコリンズ・ ジャパン)■ジェイムズ・E・ライアン

初参加のKさんに紹介頂いた本です。
日本語訳すると「待って、何それ?」

成果が出ないのは「質問」を間違えているからだ。
グサり。本質を付いている言葉だと思います。
ハーバード大学教育大学院長は大切なものを見極め、仕事も人間関係もうまく行くには「5つの問いかけ」が必要と教えてくれます。
そしてKさん、この5つの質問レジュメにして持ってきてくれました。
そこまで用意してくれるなんて…流し読みしかしてないワタク

確かに、話の上手い人は質問が上手と言いますもんね。
分からないことを聞くのではなく、相手を導き・理解するための質問。
早速実践してみよう。


 

 


 

ご紹介頂いた本④
『自分を鍛える!「知的トレーニング」生活の方法』(三笠書房)■ジョン・トッド

Uさんに紹介頂いた本です。
これはどちらかと言うと男に好まれそうな内容ですね。

・いい習慣”をつくれば、疲れないで生きられる!
・集中力・記憶力が格段にアップする「短期決戦」法!
・スケジュールの立て方は“箱に物を詰め込む要領”で など

なるほど読めばモチベーション上がること間違いなしの本ですが、かなり内容が盛り沢山なので全てを呑み込むのはかなり時間がかかりそうです。

自分に合ったものを選別し、どれだけアウトプットできるか。
これを一つの課題本とし読んだ人達で議論すれば、効果が3~4倍になりそうですね。


 

 


 

ご紹介頂いた本⑤
神様のボート(新潮文庫)■江國 香織

初参加のIさんに紹介頂いた本です。
江國香織さん=女性向けの小説、こんなイメージから名前は知ってるけど本はまだ読んだことがありません。

必ず残ると言い残して消えた愛する人(父親)を待ち続けるその妻と、娘。
妻は、愛する人のいない場所で馴染んでしまってはいけないと引っ越しを繰り返す。

なるほど、これは理解するのは少し難しいかもしれないな(笑)。
子どもの立場からしたら、ママの狂気に満ちた愛情の傾きに自分の環境をコロコロ変えられてはたまりませんね。
中学の時に1度読み、そして大人になってから再読した時とでは感想が違うようです。


 

 


 

ご紹介頂いた本⑥
『ボクは吃音ドクターです。』(毎日新聞社)■菊池 良和

Tさんに紹介頂いた本です。
内容に心打たれたのでそのまま紹介します。

ー世界中、どこにでも100人に1人いるという吃音者。
社会参加もままならず、対人恐怖からひきこもりやうつを併発する人も多い。自身、幼少期から吃音に悩み、電話も外出も嫌い、友達もできなかった。誰にも相談できず「それなら自分で治す方法を見つけよう」と猛勉強の末に医学部へ。それから12年、今も吃音とつきあいながら、日本でただひとりの専門医として吃音という劣等感に苛まれた人へ贈る、心強く温かいメッセージ。ー

そういえば周りに吃音を持つ人はいませんでしたが、それは対人恐怖症から人前に出ることが嫌になってしまった人達なのかも知れません。
それでも自身が医者となり、(少しキャッチーなタイトルで)本を出版するまでに至った菊池さん。
ただただ頑張るではなく、それ以上に邁進する力を教えてくれそうです。


※下記は別グループでしたので、写真だけ簡単に紹介させて頂きます。

ご紹介頂いた本⑦⑧⑨
『砂漠』(新潮文庫)■伊坂 幸太郎
『公共施設マネジメントハンドブック』(日刊建設通信新聞社)■五十嵐 健他
『本質を見抜く「考え方」』(サンマーク出版)■中西 輝政

本日ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました(^^)
そういうシーズンなのでしょうか、最近福岡に引っ越してきましたという方がけっこう多く、同じ境遇なのでとても嬉しいです♪
また用意周到に望んでくれた方もいて感激しました。
私はいつも前日にサラッと流し読みして、「まあ何とかなるやろ~」と軽い気持ちで本番を迎え、後で後悔するパターンを毎回踏んでおります。

でも私は主役でも何でもないので、参加した皆さんが楽しかったと場所を提供することが一番大事かなと思っております。自己防衛。

次回は6月17日(日)です。
第20回目なので何かが起きるかもしれません(^^)