第8回目の博多で読書会は、8名(うち初参加5名)で開催しました。
当日、毎回主催者として皆さんを待つのですが、この時はいつまで経っても慣れません。緊張が(笑)
特に初参加の方とは顔も見たことがないわけだから尚更ですね。
※幹事ながら実は人見知りな部分もあるので、初対面でもグイグイ来てくれると助かります(笑)。
ただ、この会に来て下さる方は皆優しくていい人ばかりなので、いつも助かってます。
時間通りに集まって頂き、まずは自己紹介。
今日は医療関係の仕事をされている方が多かったですね。
お話上手な方も多くて助かりました。
自分、いらないくらい笑
↓今日ご紹介いただいた本
◇紹介された本
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 アービンジャーインスティチュート
『ウルトラマンと正義の話をしよう』 神谷和宏
『下町ロケット』池井戸潤
『毎朝、自分の顔が好きになる』内田裕士
『福に憑かれた男』 喜多川泰
『フェルマーの最終定理』サイモンシン
『蜂蜜と遠雷』恩田陸 pic.twitter.com/H5ccscQhth— 博多で読書会📕 (@book_hakata) February 24, 2018
『蜂蜜と遠雷』(幻冬舎) ■恩田 陸
私が紹介した本です。はい、この本実は第4回読書会で紹介されたました。
そしてその後参加者の方に貸して頂き読んだ本です。
本の貸し借りが出来るっていうのも読書会のメリットかもしれません。
全500ページの大作には著者渾身の1冊というフレーズがあまりにも似合いすぎます。
4人のピアニストがコンクールを目指す話ですがとにかく文章が凄い。
超絶怒涛。
音という文字に起こせない媒体を何とも上手く表現し、解放しています。
そんな文章にいちいち嫉妬します。
定価1,800円と手が出しづらい本でしたが、文庫本化を待っていたらもったいない。
そんな本です。
実際に、「あっ、その本!」と気になっていた参加者も何人かいたようです。
終わった後早速買っちゃいました!という嬉しい報告を頂きました(^^)
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』(大和書房) ■アービンジャー・インスティチュート
初参加のKさんに紹介頂いた本です。
私も本屋で気になっていたものの先延ばしにしていた本で、少し感動。
人間関係の中でどうもうまくいかない調子が悪い・失敗・自己嫌悪・後悔。
降りかかるマイナス要因の全てが「周囲のせい」だと思い込んでしまう。
誰にでもある経験ではないでしょう。
でも、本当はすべて自分が原因で引き起こしていること。その自己中心的な考えに囚われる(箱に入った)状態から抜け出すには、原因解決のマインドリセットが必要です。
脱出を考えている人には一役買ってくれるかも知れません。
小説仕立てなのが良いですね。メッセージ性の強いものをそのまま直送されるより心に響きます。
『ウルトラマンと正義の話をしよう』(朝日新聞出版) ■神谷 和宏
Bさんに紹介頂いた本です。
ウルトラマン、懐かしいですね。
そういえば七夕のお願いごとに、大きくなったらウルトラマンになりたいと書いたな。
自分にとっては正義のヒーローでした。
しかし街を破壊する怪獣を倒す姿はヒーローに見えますが、その怪獣を生み出したのは一体誰なのでしょうか?
子どもの頃、なんとなく恰好よくて見ていたウルトラマンでも、その世界の正義は必ずしも彼ではない。
どこの世界でも結局人間が絡んでいるんですね。
本当の正義とは?ものの見方を少し教えてくれそうな本です。
昔のやつ見たくなってきた。
『下町ロケット』(小学館文庫) ■池井戸 潤
初参加のIさんに紹介頂いた本です。
ふぅ。
ついに来たかという感じですね。8回目にして初の池井戸潤さん。
私も大好き。パターンが決まっているのですが、どれも爽快で面白い。
下町ロケットはドラマ化もされたからか、参加者で読まれ方は多かった本でした。
特に銀行で働いたことがある著者が書く企業・金融のリアルな描写には、“銀行”とは何かを、とても分かりやすく教えてくれます。
将来銀行で働きたいと考えている学生には、ちまたに溢れる就活本より間違いなく参考になるのではと僕は思っています。
社会で働くサラリーマンには心の栄養剤。
集団のしがらみに葛藤する人には脳の潤滑油。
『毎朝、自分の顔が好きになる』(フォレスト出版) ■内田 祐士
初参加のTさんに紹介頂いた本です。
面白いですね。
女性の方が読みそうな本を男性のTさんが紹介してくれました。
自分の顔大好きです♡♡♡
そう公言出来る人は恐らく少ないでしょう。
実際に「自分の外見の自己評価は10点満点中何点ですか?」というアンケートととってみると「3.98点」という結果が出たようです。
自分の素顔が好きではない、そんな人でも生まれ変われる(?)美意識が上がりそうな本ですね。
ちなみに僕は死ぬまでに一度だけ「女装したい」という野望があるのでその時に読みたいと思います。
『福に憑かれた男』(サンマーク文庫) ■喜多川 泰
初参加のKさんに紹介頂いた本です。
喜多川さんは僕も大好きな作家。
就職活動時代にはお世話になりました。
穏やかな文章の中に核心を突いたメッセージがちりばめれているんです。
そしてどの本にも特徴しているのが、まったくイヤラシさがないんですね。
他界した父に代わり、家の本屋を継いだ主人公。
苦難の連続に店を閉めることを決めますが、実はそれは主人公に憑りついた”福の神”が仕掛けた、主人公にとって必要な苦難だった。
この本、参加者の方に借りて早速読みました。
短いのですぐに読めます。1~2時間で読めます。
そして社会で働く人達に、とても大事なことを教えてくれます。
特に自分で何かビジネスを始めたいと思う方には、間違いなく読んで欲しい1冊です。
『フェルマーの最終定理』(新潮文庫) ■サイモン シン
Kさんに紹介頂いた本です。
毎回色んな分野の本を持ってきてくれるKさん。
恐らく引き出しの多さは相当なものかと..笑
理系の道を進んできた人なら、恐らく一度はこの言葉を聞いたことがあるのではないかと。
※フェルマーの最終定理とは
「3 以上の自然数 n について、
xn + yn = zn となる自然数の組
(x, y, z) は存在しない。」という定義。
17世紀、数学者だったフェルマーがこの世に残した定義を巡って巻き起こる数学者達のドラマを描く、ノンアクション。
(だから教科書ではないですよ。)
高校の数Aで挫折した人には顔を歪めてしまうタイトルですが、誰でも楽しめる内容だそうです。
理系の僕は終始ソワソワしていました。
8回目の読書会が無事終わりました。
今日は本に対して熱い情熱を持った方ばかりでたくさんエネルギーをもらいました。
エネルギーと言えば、初参加のYさんが本の紹介の代わりに自分の尊敬してやまない武井壮さんついて熱く話して頂きました。
読書会の枠を飛び越えましたが、1冊の本ができそうな話でしたよ(^^)
読書会を開催していて思いますが、福岡には色んな人がいるんですね。
変わった人と話したい!自分の視野を広げたい!という方は是非一度お越しください。