第7回 ブクラボ哲学カフェ開催レポート(7/28)

世界中で読まれている名作、「星の王子さま」をテーマにしたブクラボ哲学カフェは、8人の方にお集まり頂き開催しました。

作品の魅力や解釈について意見を共有し、本の理解が深まった会になりました。

第7回目のテーマ

「~大人が忘れてしまったものとは?~」

星の王子さまを読んだことのない方から、子供の時に読んだものをこの哲学カフェに向けて読み直した方もいて、さまざまな角度から意見がでました。

今回は、ほぼ全員が初参加の方でした。
「職場と自宅の往復の毎日が続く中、哲学カフェと巡り合えて楽しくなりそう」との声をいただけたことは、主催者としてうれしい限りです。

これからも定期的に開催いたしますので、興味があるテーマがございましたらご参加お待ちしております。

ワークショップ①

「子供の価値観で社会を渡り合えていけるのか?」

参加者の意見:1
子供(本の中では王子さま)は単純にさまざまな疑問を持ち、大人に質問をしてくる。
その疑問に対して、大人は受け入れる姿勢をもつことは大事だが、大人も組織の目標達成に向けて動いている以上、100%聞き入れることはできないのではないか。
参加者の意見:2
本の中で書かれている大人は、孤独で、目先のことしか考えず、意見を聞き入れない。人のアドバイスを受け入れる寛大な心を持つことは必要だろう。

ワークショップ②

「一番大切なものは目に見えないとは?」

参加者の意見:1
本では、大切なものとは「時間をかけることで生まれる絆」と書かれているが、時間をかければ必ず、絆が生まれるわけでもなく、人間関係がうまくいくとき、いかない時の両方あるので、責任感をもって、結果を過信しすぎず、行動することが大切だ。
参加者の意見:2
本が書かれた当時は第二次大戦中で、絆や信頼とは対極の弱肉強食や暴力が支配的だった。作者は、戦時中だったからこそ大切なことを読者に考えさせたかったのではないか。

全体を通しての感想

参加いただいた方からは、自分が想像しなかった解釈と出会えて面白かった、今回扱わなかった章も読んでみたい!との感想がありました。

哲学カフェの後は、恒例の食事会に行きました。今回は全員参加頂き、カフェ会で話したりなかった話や最近話題の映画「天気の子」の話で盛り上がりました。

まだ見ていなかった方、勝手に盛り上がってしまい申し訳ございません。
見た方は、雨の日が好きになったようですよ。

次回は「天気の子」をテーマにした哲学カフェも企画いたしますので、詳細案内をお待ちください。