第10回目の博多で読書会は、9名(うち初参加3名)で開催しました。
去年の末からしっぽりと始めたこの読書会も、気づけば10回目。
今では定員オーバーの日があるほどたくさんの人に集まって頂きました。
本当に感謝です。
↓今日ご紹介いただいた本
◇第10回 紹介された本❶
『人望が集まる人の考え方』 レス・ギブリン
『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』 滝口悠生
『赤い指』東野圭吾
『マリアビートル』伊坂幸太郎
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◇第10回 紹介された本❷
『クリストファー・ノーランの嘘』 トッド・マガウアン
『祭暦』オウイディウス
『へぇの本』トリビアの泉〜へぇの本〜
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
『恋愛呼吸』服部みれい他
#博多で読書会 #読書会 pic.twitter.com/tmtWJC1tph— 博多で読書会📕 (@book_hakata) March 10, 2018
初参加のHさんに紹介頂いた本です。
アメリカで出版されたベストセラーが、2016年に満を持して邦訳。
人望の定義は色々あると思いますが、僕は「謙虚さ」なのかなと思います。どれだけたくさんの経験・知識があってもそれを誇張せず、素直に上下関係なく人と会話できる人は魅力的に思えます。
仕事で採用活動もするHさんですが、例えば面接時の面接官の印象ってすごく大事だと僕は思います。
特に受けた側は、「その人のように自分もなってみたい」と憧れを感じることが、会社を選ぶ判断材料の1つになることもあるかなと。ドヤ顔で構える採用者の会社に入ろうと思う人は少数派でしょう。
話が本から逸れてしまったような気がしますが、いつまでも謙虚な人間であることこそ、人望の原点なのではないかと考える私でした。
Bさんに紹介頂いた本です。第一五三回芥川賞候補作。
芥川賞と聞くと、僕の場合どうしても「とっつきにくい」「フワフワしている」というイメージで、中々手が出ずにいます。
幻想的で掴みどころがなく、読んだ後「あれっ?終わっちゃった・・」となりそうで怖いんです。
読んだ後の読了感をしっかりと味わいたい私には、ちょっと敬遠しがち。
しかしこの本はあらすじを聞いてみると、そんな僕でも入りやすそうな内容です。
芥川賞の魅力を知るきっかけになるかもしれません。
一言一句を理解する必要はないし、その本の雰囲気全体を味わうつもりで気軽に読んでみよう♪という気持ちで読んでみるのがいいかもしれないですね。
私が紹介した本です。
「一番読んだ本の多い作家は?」と聞かれると最初に浮かぶのが東野圭吾さん。
中でもこの本は、その東野圭吾ワールドに招かれた1冊でした。
どこにでもいる家族・そして少女の遺体。
小さなコミュニティの中で進んでいく緊張感とリアルさは、まるで自分がその場所に立ち・その家族の一員になったかと思うくらい。
この本でクローズアップされるのは、犯罪のトリックや動機ではないんです。
社会・家族間の中に渦巻く犯罪を越えた本当の闇に焦点を当てています。
そしてそれは遠い小説の中の世界ではなく、誰もが自分のことに当てはめてしまうような考えされられる本です。
Kさんに紹介頂いた本です。
伊坂幸太郎さん、一時期ハマってずーっと読んでましたが、この本は初めて知りました。
とにかくこの著者は、伏線の張り方がエグい(良い意味で)んですね。
そして他の参加者の方も言われていましたが、登場人物がいちいちどれも魅力的なんです。
新幹線の中で巻き起こる殺し屋達の話。
前作グラスホッパーからの続編のようですが、前作を読んでいなくても十分楽しめるようです。
新幹線の中だけっていう“狭い空間”っていう設定がいいですね。
読みながら脳をあっちこっち働かせなくていいので、際立った設定や人物の理解が深まりそう。
Sさんに紹介頂いた本です。
映画監督であるクリストファー・ノーランの映画作品について分析し、考察を書いた1冊。
まずこの本、すごいんです。値段が(笑)。
Amazonの中古でも最安値3,000円。
(そんなこと聞くとますます気になっちゃいます。)
彼の映画で外せないテーマ「嘘」がどのように中心的な役割を果たしているのか。
そしてバットマンシリーズはじめとする作品の裏側には、どんな仕掛けがあったのか。
映画はわりと見るのですが(ディズニーとかほんわか可愛い系が多い)作品・映画監督の分析本は読んだことがないので、これを読めば映画を見る目を鍛えることができそう。
初参加のKさんに紹介頂いた本です。
イタリア好きなKさん、とんでもなく興味深い本を持ってきてくれました。
「祭暦」。国文社が1994年に出版した本ですが、もう書店では手に入らないそう。
(Amazonに中古は現時点で3冊。しかも一番安いので5,470円・・。)
そんなプレミアムな本には、ローマの祝日や祭礼をその起源となる神話や伝説とともに紹介し、
各月(1~6月)の起源を各章ごとに書いて・・。
ああ、駄目です。僕の今の知識・文章力ではその魅力を上手に書くことが出来ません(ゴメンナサイ笑)。
ハードルは高そうですが、読んで得た知識は一級品間違いなし。
というか、持ってるだけでもすごい。天晴。
『トリビアの泉~へぇの本(1)~』(講談社)■フジテレビトリビア委員会
初参加のTさんに紹介頂いた本です。
熊本から新幹線で福岡へ来られたようで、初の熊本出身の方の参加となりました。
こっちに来て思うのが、福岡以外の九州圏内出身(大分とか長崎)の方が意外と多いこと。
色んな県出身の人とお話ができるので、本の知識以外でもたくさん勉強になります。
さて、この本。そしてこの番組。
当時見ていた方も多いのではないでしょうか。
僕は毎週見ていました。
とにかく知ったからどうにもなるわけではない「ムダ知識」をただひたすらに教えてくれる。
雑学に近いのかも知れませんね。しかし番組として大成功していたのは間違いなく、どこか視聴者を引き付ける「策略的なムダ」がふんだんに凝縮された、考え抜かれた作品だったのかなと今では思います。
本を読んだら当時のへぇが蘇るかも知れません。
まさか読書会の場で再開するとは想像もしませんでした。
次回からへぇボタンを用意しておきます。
『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)■森見 登美彦
Bさんに紹介頂いた本です。
ちょうど10年前、12月25日クリスマスに出版された本。
当時大学で同じゼミの女の子が愛読しており、「(ん?そんなに面白いの?)」とtwitterでぼそりと呟いた記憶がございます(笑)。
舞台は京都。大学生とヒロインの恋愛模様を描いた物語。
そしてそのストーリーに出てくるのが、一癖も二癖もある、とにかくアホ?な登場人物ばかりだそうです。
それだけ人を惹きつける魅力が多いのか、アニメと漫画にもなっているようですね。
そういえば京都が舞台の小説はけっこう見かけますが、福岡はあまり聞きません。おススメがあれば是非知りたいものです。
『恋愛呼吸』(中央公論新社)■服部 みれい・加藤 俊朗
Kさんに紹介頂いた本です。
ん~、タイトルが良いですね。僕好みです^^
一見関係なさそうな2つ、でもその真理を探っていくと実は強い相関関係があった。
2つのことを同時に知れるので一石二鳥な感じがするんです。
さて、知れば知るほど興味が湧いてくるこの本。
調べてみると「この本を読んで男性から口説かれました!恋人が出来ました!」というコメントが続出しています(笑)。
実は呼吸の仕方を知り、実践することは生活において色んなプラス要素を与えてくれます。
仕事もプライベートも、呼吸の仕方で変化が起きたり。
最近では瞑想やマインドフルネスがブームになってきているので、今のうちに読んでおくと良いかも。
第10回読書会が終わりました^^
8人以上だとあっという間に時間が過ぎてしまいますね(笑)。
時間を延ばしてもいいのですが、限られた時間の中こそ密度の濃い空間が生まれると思っているので、そんな空間を作り続けて行ければいいなと思っております^^
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。