第48回 読書会レポートー『ありのままの』ー

第48回目は10名での開催となりました。

読者会でたくさん読みたい本が見つかる反面、どこから手を付けたらいいのかわからない状態の方がいます。
誰だよ。私です。

そうは言っても時間は有限。
なので読書会の中で知ったことや気付いたことを少しでもアウトプットし、考えを深めたいと思っています。
(そういう意味で毎回の開催レポートを書いております。)

勿論、今回の読書会に参加できなかったけど「どんな本が紹介されたんだろう?」という方への情報提供、本を知るきっかけになればという意味もあります。

今日のレポートは少し書き方を変えてみよう。

(今日ご紹介頂いた本↓)


『コンビニ人間』
文庫化(2018年9月4日)されたこともあり、読まれた方は多かった。(博多で読者会内でも過去2回ほど紹介されている。)

「普通とは何か?」コンビニで働くことで自身の存在価値を見出す主人公、傍から見たら「異常者」と思われてしまう。

「大手の銀行に就職し、20代後半で結婚して家を買うことが勝ち組」そんな時代には、もしかしたらこの本は受け入れられなかったかも。

だけど今はそんな時代ではない。
「人生ゲーム」で遊んでも、自分事のように駒を進めることは出来ない。

この本がベストセラーになったことは、それだけ世間の「常識の枠」が大きくなったことのように思う。
それがとても嬉しい。

「普通」という所で言うと、『捨てる力』『手ぶらで生きる。』は、今までよしと思われてきた「たくさんのモノを所有する=幸せ」という概念が変わってきた時代のあらわれ。

車も家族もマイホームも、所有することが当たり前の時代はもう遅い。
最近は住所を持たない「アドレスホッパー」という人が増えているようで、ポケモンバッジをどこに捨てるかが関心ごととなっている。

反面、モノが手に入りづらいかと言うとそうではなく、情報化が進みボタン1つで何でも手に入るようになった

何ならクレジットカード1枚あれば、翌月末支払い日まで世界を一瞬手に入れることができる。

『火車』で扱う金融問題は、今後キャッシュレス化が進む令和元年では、より顕在化するんじゃないかな。


たくさんのモノが過剰に手に入る時代になれば、次はモノを「選択する力」が求められている。

モノだけでなく人間関係も一緒で、人との付き合い方を見直す『友だち幻想』化は、自分を楽にするために必要不可欠なスペックになる。

最も、自分が子どもの頃はそんなこと意識したはずもなく、「デルトラクエスト」に夢中。
ここで『少年のブルース』のような禁断の本が校内図書室にあれば、図書カードの空白がもっと埋まっていたかもしれない。

人が良い人ほど取捨選択を見誤る時があり、何でも自分で抱え込んでしまう。
結果「鬱」になる。

鬱どんな時代にも存在するが、その鬱の中身は変わってきているらしい。

鬱になったその原因を解決する西洋スタイルに比べて、『自覚と悟りへの道』では、まずはありのままを受け入れる「森田療法」というスタイルがあるそう。

そんなこと待ってられないよ。
今すぐこのわだかまりを晴らしたいという人には、梶井基次郎の『檸檬』にヒントが書かれている。

夢ならばどれほど良かったでしょう。
そんなことを嘆かなくてもスタイリッシュかつ絶妙な解決策を教えてくれる

個人的には何もかもが嫌になる気分の時は、ディズニー映画のような癒される映画を見てやり過ごす。

これまで物語の意図や背景をあまり考えたことはなかったが『「アナと雪の女王」の光と影』を読むと、制作側が映画に込めた思いがより分かって楽しめそう。

個人的には深追いせずとも満足しているのでそれで良いとも思ってる。
好きなのは「ズートピア」
「トイストーリー」も好きなので、7月の新作が楽しみ。


いつもと違った形で開催レポートを書いてみました!

次回以降のスケジュールは、こちらをご覧ください(^^)/
4月は24日の水曜日の部が、現在空きがございます。

13日の読書会オフ会もまだまだ募集しておりますので、ご興味がある方は是非ご参加ください🎵

今日の本一覧↓