第75回 読書会レポートー『町田康読書会』ー

作家限定読書会。

今回は町田康で募集を募ったところ、キャンセル待ち多数!!
……とはならず、参加者は私含めなんと四名。。

しかも当日欠席の方がおられて、結局開催は三人ということになりました。。
(町田康人気は健在だと思っていたのですが。。)

読書会は多くの読書仲間と出会う場でもあると思っているので、参加していただいた方には申し訳ない気持ちです。
この場を借りてお詫び申し上げます。
しかししかし!
やはり作家限定読書会はそのぶん会話の内容が濃くなりますね。
芳醇なチェダーチーズのよう。

3人ではありましたが12時までノンストップで町田康という人物像や作品や思想について、あれやこれやとお話ができました。

参加者お二人が紹介してくださったのは、

・「宇治拾遺物語」に収録されている、あの有名な「こぶとり爺さん」を町田氏が現代語訳した作品『奇怪な鬼に瘤を除去される』

・「飄然(ひょうぜん)」を求めて。東京の街を徘徊し、旅をするエッセイ『東京飄然』

話の流れから、参加者の方の「理不尽だと感じるときはいつですか?」という質問は面白かった。

たしかに日頃それを幾度も感じてはいるのに、生活のため、鬱屈しないためにとそれを無視している節がある。

たくさんあるはずなのにいざそれを言語化しようとするとできないものなんだな、ということを思いました。

町田康の書く文章というのは、一見すると取っつきにくい文体ではあるけども、日頃発言を憚られるような取るに足らぬ「悩み」や「理不尽」を、言語化するユーモアのセンスが圧倒的なのです。

ただ、そのユーモアのセンスも、太宰治に通じる人間の暗部をわかっているからこそ、表現できるのだなあと。

私の最近ハマっている作家、吉村萬壱さんの「臣女」を読んだことがあるという参加者がおられ、そこから話は、吉村萬壱に脱線。

未読の方にも二人でおすすめしました。笑

いずれ吉村萬壱読書会もやります。←懲りてない

参加いただいたお二人、ありがとうございました!

来られなかった方はお大事になさいませ。

9月の読書会もおかげさまで満席に近い状況ですが、まだちらほら空きがあります。

読書会にまだ参加したことがない方も、ブクラボ読書会はアットホームな雰囲気なので、適度な緊張感で楽しめますよ~!


ご参加頂いたみなさんありがとうございました✨

今後の開催予定は下記になります!

参加希望の方はスケジュールをご覧頂きお申し込みをお願いします📚

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