今回のテーマは「戦争」で開催し、初参加の方を含め8名での開催となりました。
参加された理由をみなさんに伺ってみると、
「こういう機会でもないと話せないから」
「普段戦争がテーマの本を読まないから」
という好奇心からくる理由が多かったようです。
あとで参加者の方から言われて気付いたのですが、今回の参加者は「祖父母が戦争を経験した話をちらと聞いた」というくらい、あまり戦争に馴染みのない世代が多かったことは意外でした。
肉体を使った戦争がますます実体のないものになっているのだな、ということを肌で感じる機会にもなりました。
紹介して頂いた本
紹介された本は、やはり第二次世界大戦ごろのものが多く、国内の戦争(魚雷版特攻隊)をはじめ、ドイツのアウシュビッツ収容所での逸話や、朝鮮戦争で駆り出された白人兵士と黒人兵士の話など、残された少ない資料から作られた史実に基づく小説がほとんどでした。
加えてIT戦争時代といわれて久しい昨今の流れを汲んだ「情報戦争」の本も紹介されました。
全体主義など、一見するとただの「異常だった」というひとことで済まされてしまいそうですが、歴史や迫害の事実を知るにつれ、実はそれは「日常と地続きなのだ」という参加者の言葉にハッとさせられました。
ですがその一方で、絶対に逃れられない死という極地に立たされながら、多くの人が理性を失っていくなかでも、少数ではあるけれど、己の信念や信仰を最期まで貫いた人たちが居たという事実も残っていることは、人間に対して絶望を覚えるにはまだ早いという一縷の望みにも思えました。
感想
参加者の方も今日言われていたことですが、歴史や戦争、現代の問題の背景を書物を通して知るということは「知らずに生きてきたことが、恥ずかしい」という思いが込み上げてくる、壮絶な疑似体験です。
この体験、この気持ちを一人一人が味わってこそ、便宜的ではない「戦争を二度と繰り返さない」ための思いや意志を育むのではないかと、私は思います。
読書会のあとはパスタとサラダの美味しいイタリアンのお店で懇親会を行いました。
今回もお腹と心が満たされた、充実の読書会となりました。
ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました✨
今後の博多で読書会の開催予定は下記になります!
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博多で読書会 福岡で最も敷居の低い読書会今回の主催者/寺田さん